『骨王 I.アンダーテイカーズ』野村佳 [角川スニーカー文庫]
角川学園小説大賞の優秀賞受賞作。従姉を殺された少年が、犯人を追う話。設定は、SFになっていて、かなり凝っている。結局は、ある種の化け物退治の話で、割と、ありがちではある。しかし、音楽を上手く、小道具として、用いている。新人にしては、上手くまとまっているが、若干、ちょっと、そつがなさ過ぎるというか、意外と、読み手を選ぶかもしれない。
学園小説大賞の受賞作は、3冊同時発売。上手さで言えば、やはり、優秀賞のこの『骨王』だが、好みで言えば、若干、読みにくいけど、『純情感情エイリアン』か。スニーカーは、翌月も、新人賞受賞作を三冊出しているので、それと合わせて、評価した方が良いかも知れない。
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