『8ガールズ オデッセイ』吉田親司 [GA文庫]
女性しか乗っていないはずの宇宙船で、人口冬眠から目覚めたら、男の子が紛れ込んでいてという話。コメディーでショタ萌えという話ではなく、閉鎖空間でのホラー系の要素もある本格的なSFである。ネタとしては、それなりにある話で、女性が多いという設定では、必然的に出てくるようなものであるが、それなりに捻ってある。世界は、萌え架空戦記だった『血闘絶対国防圏』の遥か未来になっている。少女ばかり出てきて、キャラも割と、受けそうな感じではあるが、やはり、少し、SFに寄り過ぎているせいか、微妙にライトノベルからは、微妙に異なったものになってしまっている気もする。とはいえ、オチは結構、スケールが大きく、先の読めない壮大な話が好きな人には向いているだろう。
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