主人公の少年が、新しい発明を行い、世界を変えていく話。一発ネタのSFである。野尻抱介の『ふわふわの泉』と似ているが、それに現実の政治とかいった話を付け加えたような感じである。同じ作者ならば、『第六大陸』の系統の話である。本質的には技術が世界を変えるといった話なのだが、そこに色々な要素を上手く付け加えており、その意味では読みやすい。しかし、この手の話だと、やはり政治はまだしも、経済的な面は、微妙に怪しい感じもするが、それを除けば、上手くまとまっている。内容的にもこれで完結している。
2009-01-01 19:22
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