『アクセル・ワールド1』川原礫 [電撃文庫]
電撃小説大賞の大賞受賞作。主人公の少年がある少女と出会い仮想空間上のゲームに巻き込まれていく話。ゲームと言っても、格闘ゲーム的な物で、例えば、『スラムオンライン』などにも似ているが、こちらは中学生が主人公である。設定もかなり凝っている。新人にしてはかなり読みやすく、ストーリーも上手くまとまっており、完成度は高い。ただ、読みやすさという点では圧倒的ではあるが、それで大賞になったと思われるけれども、ストーリー自体は意外と、単純な気もするし、全体的にも割とあっさりしている。この点はここ数年の大賞作品とはやや傾向が違う気もする。続きも出るようであり、期待出来そうである。
コメント 0