『スワロウテイル人口少女販売処』籐真千歳 [ハヤカワJA]
<種のアポトーシス>に感染した感染者は男女別の自治区に隔離され、人口妖精と暮らしているという設定の話。そこで連続殺人事件が起き、主人公は、人口妖精と共に調査するというストーリーになっている。その結果、自治区の存亡に関わる事態に発展するという展開で、思ったよりも、雰囲気的には、陰謀物というか、アクション物的になっている。SFとしては、設定が若干、微妙な気もするが、展開は速く、上手くまとまっている。前作の『θ 11番ホームの妖精』は、設定がかなりポリティカルであったが、これも、また別な意味で、ポリティカルというか、社会的なものがテーマの一つとなっている。
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