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『不動カリンは一切動ぜず』森田季節 [ハヤカワJA]

全ての子どもが人工授精で誕生し、手のひらに埋め込まれたノードで情報や思念を交換する世界の話。主人公の少女達がある事件を調査することによって、大きな陰謀と家庭の事情に巻き込まれていくというストーリーになっている。設定は確かにSFで相当凝っているのだが、後半の方は、ファンタジー的になっていて、ハードSF的な物を期待していると裏切られることになる。しかし、ファンタジー的な部分は、神戸近辺を舞台にして、そのローカルな物を参照しているため、むしろ、万城目学とか森見登美彦などにも結構、近い感じがする。ただし、そういう部分はあっても、また、かなり話はエグい面もあるのだが、やはり、ライトノベル的であるのは確かである。非常に色々な物が盛り込まれているため、やや、消化不良気味な気もするが、きっちりと完結している。
タグ:森田季節
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