『カナクのキセキ1』上総朋大 [富士見ファンタジア文庫]
新人賞の金賞受賞作。主人公の少年が、幼馴染みの少女と共に千年前の魔女が残した石碑を巡礼する話。非常にオーソドックスなファンタジーになっている。新人にしては、文章も読みやすく、また、構成もかなり大きな仕掛けがあり、ストーリーもきっちりとまとまっている。ある意味『十二月のベロニカ』を思わせるところもある。続きも出るようだが、ストーリー上、主人公が同じというわけには行かなさそうだが、設定は非常に細かく作られているようなので、問題は無いのかもしれない。続きにも期待出来るだろう。
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