『紅鋼の精霊操者』ハヤケン [HJ文庫]
HJ文庫大賞の銀賞受賞作。精霊操者という魔法を使える戦士である主人公は軍人で、転属先の島で現地軍の反乱に巻き込まれ、反乱軍と戦う羽目になる話。ファンタジーとしては、かなり設定も細かく、ストーリーの展開も緻密である。ラブコメ要素もあり、非常に上手くまとまっている。新人にしては文章もこなれていて、読みやすいが、全体的には地味な印象を与える面があるため、そこら辺が銀賞になってしまったのだろう。話はきちんと完結しており、続きは難しそうである。とはいえ、次回作には期待したい。
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