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『ゼロから始める魔法の書』虎走かける [電撃文庫]

電撃小説大賞の大賞受賞作。半人半獣の傭兵が魔女と出会って、その護衛を務めることになるところから始まる話。行く先で様々な事件に巻き込まれるというタイプの話ではなく、魔女とか魔法を巡る大きな騒ぎに巻き込まれるという展開である。ありがちな話かと思ったら、ストーリーは結構、捻ってある。話はこれで完結している。続きも出せなくもないだろうが、新しい話を始めた方が良いだろう。確かに大賞だけあって完成度は高い。

今年は電撃の新人賞受賞作は結局、これしか読んでいない。粗筋を見た感じで、あまり読みたくなるようなものでもなかった。これはファンタジーとしてはある意味ではありがちではあるが、非常に上手くまとまっている。
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