『戦う司書と恋する爆弾』山形石雄 [スーパーダッシュ文庫]
スーパーダッシュ小説新人賞の大賞受賞作。爆弾を埋め込まれた少年と武装司書の話。本格的なファンタジーで、設定や発想もかなり凝っている。大賞だけあって、完成度も高く、読みやすい。ただ、話自体が濃く、必ずしも、万人向けではないだろう。
スーパーダッシュ小説新人賞は、全部で三作、同時に出たが、買ったのは、もう一つの大賞受賞作の『滅びのマヤウェル』とこれだけ。どちらも、大賞に相応しいと思うが、完成度で言えば、こちらの方が高いだろう。しかし、『マヤウェル』の方が、売れそうな気がする。それはともかく、この作者には、続きでなくても、こういった重厚なファンタジーを期待したい。
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