『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』深見真 [角川書店(KADOKAWA)]
単行本で出たのが、最近、文庫落ちした。実は、これが三作目である。内容的にも、この作者の最近のガン・アクションのバイオレンス路線の一番最初と言うことになる。何もない空間から銃を生み出す「銃使い」になってしまった少年が、生き延びるために戦う話。銃を生み出すという設定は、『疾走する思春期のパラベラム』にも繋がるが、考えてみたら、ごちゃごちゃ考えず、いろいろな銃を出せると言うことでもあるようだ。一応、話は完結しているが、続編も出せる構造にはなっている。やや、読みにくい感じのところもあるが、中身は濃く、迫力がある。また、『ヤングガン・カルナバル』や『ゴルゴタ』といった作品の原点であることは間違いない。
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