『黒猫の愛読書(1) -THE BLACK CAT'S CODEX- 隠された闇の系譜』藤本圭 [角川スニーカー文庫]
スニーカー大賞の優秀賞受賞作。主人公は「本の声」を聞く能力を持つ少女というわけで、本を巡る話になっている。現代が舞台のファンタジーとしては、割とありがちであるが、多少、ミステリー的になっている。新人にしては、上手くまとめている。ただ、スニーカー文庫には、本をモチーフにした作品が、他にも『時載りリンネ』と『ダンタリアン』とあるわけで、新人賞だから仕方がないのだろうが、被りすぎている。そういった理由で、やや食傷気味なところもあるので、続きを買うかどうかは微妙である。
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