『犬とハサミは使いよう』更伊俊介 [ファミ通文庫]
えんため大賞の優秀賞受賞作。ある日強盗に殺された主人公が犬の姿で生き返ったところ、何故か、その主人公が大ファンだった有名作家の家で飼われることになってと言う話。割と、コメディー寄りであるが、自分を殺した犯人を作家と共に追い詰めるというミステリー的な展開になっている。こう書いてしまうと、そんなに変な話でもないように思えるが、どこに行くのか分からない展開が特徴でもある。若干、癖もあるが、一気に読めてしまう。構成も巧みで、きっちりと完結している。続きも既に出ることが決まっており、期待したい。
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