『アスガルド武皇戦記 神槍の光姫と覇刃の従者』鏡遊 [富士見ファンタジア文庫]
練武士の少年である主人公は幼馴染みの騎士姫の所に戻ったが、修行の間に他の国の騎士姫とも仲良くなっていたという話。こういう話ではあるが、実のところ、戦闘がメインの展開になっていて、その意味ではオーソドックスなファンタジーである。ただ、設定はかなり凝っている。非常に上手くまとまっている。続きに期待したい。
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『姫騎士征服戦争』深見真 [富士見ファンタジア文庫]
姫騎士である主人公は、敵の姫騎士を集める姫騎士これくしょんを目標として、敵国の姫騎士を集め始めるという話。設定はかなり変だが、話自体はこの作者としては割と普通に展開している。設定自体は結構、凝っている。今のところは、一発ネタ的ではあるが、この先はどういう展開にするのだろうか。話は一応、まとまっているが、続きは充分出せるので期待したい。
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『咲き誇る戦花巫女』宮沢周 [富士見ファンタジア文庫]
強大な力を持ち、歌って戦うアイドルであるフィオーラを養成する学校にフィオーラマスター候補生として入学した少年が落ちこぼれの少女と出会うところから始まる話。異能バトル学園物としては最近、良くあるタイプの話であるが、他方で、アイマスとかボカロ的なプロデューサーと歌い手という関係でもある。設定は結構、凝っているし、伏線も多いが、話はまとまってはいる。続きに期待したい。
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『女の子に夢を見てはいけません!』恵比寿清司 [富士見ファンタジア文庫]
ファンタジア大賞の金賞受賞作。高校に入学した主人公の少年は、クラスメイトの少女の秘密を知って、逆に脅されて、色々と協力する羽目になるという話。ラブコメではあるが、設定はそれなりに凝っている。割とコメディー色が強い。ストーリーは上手くまとまっており、新人にしては文章はこなれている。続きに期待したい。
『異世界無双の戦術竜騎士1』山田有 [富士見ファンタジア文庫]
異世界に飛ばされた高校生の少年は、終われている少女と出会って、戦術竜騎士の学校に入学し、失われた記憶を取り戻そうとするという話。設定自体は、最近、良くあるタイプの話ではあるが、俺TUEE系の異世界転生物にファンタジー世界の学園物を合体させたような感じである。ただ、主人公が先頭に立って戦うというよりも、竜装をカスタマイズするところがメインなので、そんなに無双系の話にはなっていない。むしろ、主人公が自分の記憶に拘っているので、却って、オーソドックスなファンタジー学園物になっている。話はまとまっているが、続きが出ることが決まっているので、期待したい。
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『蒼井葉留の正しい日本語』竹岡葉月 [富士見ファンタジア文庫]
ライトノベル作家になるという夢のある主人公の少年は、高校に進学して、寮で出会った変な少女に原稿の日本語の間違いを指摘されるというところから始まる話。と言うわけで、ラブコメになるのかと思うと、そういう展開もあることはあるが、むしろ、ミステリーっぽい展開になる。野村美月っぽい話ではあるが、確かにそういう面もあるが、話はもう少しあっさりしている。話は、日本語の書き方というか、ある種のフィクション論的な面もあって、意外に凝った展開になっている。話は解決しているのが、続きは出せる構造なので、続きに期待したい。
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『S.i.R.E.N. -次世代新生物統合研究特区-』細音啓 [富士見ファンタジア文庫]
次世代新生物である天使型バイオテスタの少女と出会った少年は、戦いに巻き込まれていくという話。この手の話としては割とオーソドックスではあるが、設定はかなり詳細で、この作者の他のシリーズとも繋がっているようである。展開はどうなるのかよく分からないが、続きに期待したい。
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『オタク荘の腐ってやがるお嬢様たち』長岡マキ子 [富士見ファンタジア文庫]
高校生の主人公の少年は、母が寮の管理人を務めていたが、その母の代わりに寮の管理人を務めることになったが、その寮にはオタクな美少女しか実は住んでいなかったという話。オタクネタの会話で弾む話ではなくて、メインヒロインが同人誌即売会で本を始めて出す手伝いをするのがメインのストーリーである。要するに同人ネタの話ではあるが、かなりリアルである。同じレーベルだと、『冴えない彼女の育てかた』もあるが、あちらは同人ゲーム製作なので、結構、異なる。むしろ、『キスとDO-JIN!』の方が近い。続きも出ることが決定しているが、期待したい。
タグ：長岡マキ子
『艦隊これくしょん ー艦これー 鶴翼の絆』内田弘樹 [富士見ファンタジア文庫]
ノベライズ。こちらは、瑞鶴を主人公にした話だが、架空戦記寄りである。それに、史実への言及が多く、微妙に雰囲気も暗めではある。とはいえ、それなりにコメディー的要素もある。話はこれで完結している。
『艦これ』のノベライズは、これで三冊出たが、それなりに異なっている。築地版は、スポ根的なノリで、残りの二冊は架空戦記寄りではあるが、鷹見版は戦記的で、内田版が暗めなところまで含めて架空戦記テイストではある。考えてみたら、作者も架空戦記を書いたことがある人を連れてきているので当然か。登場人物もあまり被らないように調整してあるようである。
『艦これ』のノベライズは、これで三冊出たが、それなりに異なっている。築地版は、スポ根的なノリで、残りの二冊は架空戦記寄りではあるが、鷹見版は戦記的で、内田版が暗めなところまで含めて架空戦記テイストではある。考えてみたら、作者も架空戦記を書いたことがある人を連れてきているので当然か。登場人物もあまり被らないように調整してあるようである。
『ロムニア帝国興亡記Ｉ -翼ある虎-』舞阪洸 [富士見ファンタジア文庫]
帝国の第六皇子である主人公は帝位継承争いからも外れていたが、辺境の長官に任命されるところから始まる話。非常にオーソドックスな戦記物ファンタジーである。実を言うと、ほぼ一冊掛けて、導入という感じであるが、本格的なストーリーの展開は次巻からのようである。スケールも大きく、続きに期待出来そうである。最近は、割と戦記物的なファンタジーが流行っているからか、この作者もファミ通文庫の『夜姫と亡国の六姫士』に続いて、二シリーズ目を開始したことになる。
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